犬種の違い
ボストンテリアとフレンチブルドッグ・パグの違い|見分け方・性格・体型

鼻ぺちゃで愛嬌のある顔つきから、ボストンテリア・フレンチブルドッグ・パグはよく混同されます。どれもマズルが短い短頭種で、丸い目とぺちゃっとした鼻が共通しているため、犬好きの人でもパッと見では迷うことがあります。でも、耳・体型・尾・柄という4つのポイントを知っていれば、きちんと見分けられます。ここでは3犬種の見分け方を整理したうえで、性格・運動量・かかりやすい病気・値段・服のサイズの違いまでまとめました。これからお迎えする犬種を選ぶときの比較にも、散歩中に出会った子の見分けにも役立ちます。
まず押さえる「耳・体型・尾・柄」の4ポイント
3犬種はどれも短頭種(マズルが短い犬種)で顔の印象が似ていますが、ぱっと見で区別できる手がかりは決まっています。なかでも一番わかりやすいのが耳の形です。
- 耳:ボストンテリアは縦長で先が尖った立ち耳。フレンチブルドッグは丸く広がったコウモリ耳。パグは前に垂れた垂れ耳。
- 体型:ボストンテリアはスリムで脚が長め。フレンチブルドッグはがっしり重心が低い。パグは丸みのあるずんぐり体型。
- 尾:ボストンテリアはやや長めで細い。フレンチブルドッグは短い。パグはくるんと巻いた巻き尾。
- 被毛・柄:ボストンテリアは白黒のタキシード柄が定番。フレンチブルドッグはカラーが豊富。パグはダブルコートで抜け毛が多め。
耳の形がいちばんわかりやすい
迷ったらまず耳を見てください。耳の形は3犬種でいちばんはっきり差が出るので、見分けの決め手になります。ボストンテリアの耳は縦に長く、先がツンと尖った立ち耳です。輪郭がシャープで、顔の上に三角形が2つ立っているような印象になります。これに対してフレンチブルドッグの耳は、コウモリの羽のように根元が広く丸みを帯びて大きく広がった「バットイヤー(コウモリ耳)」。同じ立ち耳でも、尖っているか丸いかで印象がはっきり分かれます。パグだけは耳が前に折れた垂れ耳なので、立ち耳の2犬種とはひと目で区別できます。子犬のうちは耳がまだ立ちきっていないこともありますが、成長とともにこの違いが出てきます。
体型で見分ける
横から見たシルエットも大きな手がかりになります。ボストンテリアは3犬種のなかではスリムで筋肉質、脚が長めで、全体にすっきりしたプロポーション。肩幅も比較的すっきりしていて、軽快に動ける体つきです。フレンチブルドッグは体高が低く胴体が太い、いわゆるずんぐりした体型で、3犬種でいちばん体格がしっかりしています。筋肉量が多く、抱き上げると見た目以上にずっしり重く感じるのも特徴です。パグはどちらの中間くらいで、丸みを帯びたコンパクトなボディが愛らしい印象。同じ「鼻ぺちゃ」でも、脚の長さと胴の太さでかなり印象が変わるので、全身のバランスを見ると区別しやすくなります。
尾と被毛・柄の違い
後ろ姿も見分けのヒントになります。ボストンテリアの尾はフレンチブルドッグよりやや長めで細いのが特徴。フレンチブルドッグの尾はとても短く、パグはくるんと巻いた巻き尾です。被毛では、ボストンテリアの白黒くっきりしたタキシード柄が代名詞。フレンチブルドッグはフォーン・ブリンドル・パイドなどカラーが豊富で、パグはアンダーコートのあるダブルコートのため抜け毛が比較的多めです。
性格・運動量・病気・値段・服サイズを比較
見た目だけでなく、暮らしに関わる部分にも違いがあります。お迎えを検討している方は、運動量と服のサイズ感も合わせてチェックしてください。数値は一般的な目安です。
| 項目 | ボストンテリア | フレンチブルドッグ | パグ |
|---|---|---|---|
| 耳 | 立ち耳・先が尖る | コウモリ耳・丸い | 垂れ耳 |
| 体型 | スリム・脚長め | がっしり・重心低い | 丸い・コンパクト |
| 尾 | やや長め・細い | 短い | 巻き尾 |
| 体重(kg) | 約5〜8 | 約8〜14 | 約6〜8 |
| 性格 | 賢く我慢強い・活発 | 穏やかでおっとり | 陽気で甘えん坊 |
| 運動量 | やや多め | 少なめ | 少なめ |
| 気をつけたい病気 | 目の病気・皮膚炎 | 皮膚炎・呼吸器系 | 皮膚のしわ炎症・呼吸器系 |
| 価格相場 | 約22万円前後 | 約27万円前後 | 20万円前後 |
| 服のサイズ傾向 | 胴やや細め | 胴が太い | 丸い体型 |
性格と運動量の違い
ボストンテリアは賢くしつけが入りやすく、少々のことでは怒らない我慢強さがあり、活発でよく動きます。散歩は1日2回・各30分ほどが目安です。フレンチブルドッグは見た目に反しておっとりした性格で、室内でじっとしていることも苦になりにくく、運動は短い散歩や室内遊びでも足ります。パグは陽気で甘えん坊。3犬種のなかではボストンテリアが比較的アクティブ、フレンチブルドッグとパグはのんびり寄りと覚えておくと選びやすくなります。
かかりやすい病気の違い
3犬種とも短頭種なので、共通して暑さに弱く、熱中症には十分な注意が必要です。短い鼻は体温調整が苦手で、夏場の散歩や締め切った室内は危険につながります。そのうえで犬種ごとの傾向を見ると、ボストンテリアは白内障・チェリーアイ・角膜炎といった目の病気と皮膚炎に気をつけたい犬種です。目が大きく前に出ているぶん、ケガや乾燥の影響も受けやすくなります。フレンチブルドッグとパグはがっしりした体格と深いしわのぶん、しわの間の蒸れによる皮膚トラブルや、呼吸器系の負担が出やすい傾向があります。3犬種のなかでは、脚が長くスリムなボストンテリアが比較的呼吸器のトラブルは軽めとされることが多いものの、油断は禁物です。いずれも夏場の運動量や時間帯には配慮し、こまめに体調を見てあげてください。
どの犬種が暮らしに合う?選び方の目安
見た目の好みだけでなく、暮らし方との相性で選ぶと後悔が少なくなります。毎日しっかり散歩に行ける・一緒にアクティブに過ごしたいという方には、運動量が多く賢いボストンテリアが向いています。しつけが入りやすいので、初めて犬を迎える家庭でも比較的扱いやすいのが魅力です。いっぽう、室内中心でゆったり暮らしたい・運動の時間を長く取りにくいという方には、おっとりしたフレンチブルドッグやパグが合いやすいでしょう。パグは陽気で甘えん坊なので、家族とべったり過ごしたい人に好相性。どの犬種も短頭種ならではのケア(暑さ対策・しわや皮膚の手入れ)は必要なので、見た目の愛らしさだけで決めず、毎日のお世話を続けられるかをイメージして選んでください。
なお、価格は子犬の血統や毛色、時期によって大きく変動します。表の数値はあくまで一般的な相場の目安として参考にしてください。
服のサイズはどう変わる?
体型が違えば、合う服も変わります。3犬種は顔が似ていても胴回りに差があるため、「同じ鼻ぺちゃだから同じサイズ」とは考えないほうが安全です。フレンチブルドッグは胴が太いぶん、同じ体重でもワンサイズ上が合うことがあります。ボストンテリアは胸の張りはあっても全体がスリムなので、体重で選ぶと大きすぎることがあり、胴回り基準で選ぶのがコツ。パグは丸い体型に合わせて、締めつけすぎないサイズを選びます。共通して言えるのは、どの犬種も体重ではなく胴回りでサイズを選ぶのが失敗しないポイントだということ。前足のすぐ後ろのいちばん太い部分を一周測り、その数値を基準にしてください。くわしい測り方は服のサイズの選び方、体格そのものの目安はボストンテリアの大きさもどうぞ。
- フレンチブルドッグは胴が太め。体重が同じでもゆとりのあるサイズを。
- ボストンテリアは胸の張りに対して胴がしまっているので胴回り基準で。
- どの犬種も首元は伸縮するリブだと頭を通しやすい。
ボストンテリアそのものの性格や特徴はボストンテリアの性格でくわしく解説しています。フレンチブルドッグとの違いをもっと深く知りたい方はフレンチブルドッグとボストンテリアの服の違いもあわせてご覧ください。
犬種ごとの体型や暮らし方を知りたい方は、まずボストンテリアの服ガイドから読むと全体像がつかめます。
最終更新:2026年6月14日 / 編集:WATA編集部(ボストンテリア専門)