鳴き声・無駄吠え
ボストンテリアの鳴き声・無駄吠え|吠えにくい?要求吠えとブヒブヒ音の対策

「ボストンテリアって吠える?」「マンションでも飼えるの?」——お迎え前にいちばん気になるのが鳴き声です。結論から言うと、ボストンテリアは無駄吠えが比較的少ない犬種。ただし要求吠えや興奮吠えはありますし、短頭種ならではのブヒブヒという鼻鳴りやいびき、逆くしゃみも出やすい体質です。ここでは鳴き声の種類ごとに、原因と落ち着かせ方を整理しました。
ボストンテリアは無駄吠えが少ない方?
はい、犬種としては無駄吠えが少ない方に入ります。賢く飼い主に従順で、普段はインターホンや来客にもあまり反応しない子が多く、番犬向きというより家庭犬として静かに暮らしやすいタイプです。マズル(鼻先)が短いぶん吠え声が少しこもるのも特徴で、甲高い声がよく響く犬種と比べると、ご近所への音の問題も起きにくいといえます。
ただし「少ない=まったく吠えない」ではありません。要求・興奮・警戒・不安といったきっかけがあれば、ボストンテリアもしっかり吠えます。大切なのは、どの種類の吠えなのかを見分けて、原因のほうに対処することです。やみくもに叱っても、吠えの理由が消えなければ繰り返してしまいます。
吠え方の種類と原因を見分ける
ボストンテリアの吠えは、大きく4つに分けて考えると対策しやすくなります。それぞれ「何を伝えようとしているのか」が違うので、まずはどれに当てはまるかを観察してみてください。
- 要求吠え:ごはん・遊び・かまってほしいときの吠え。応えてもらえた経験を学習すると増えます。
- 興奮吠え:散歩前や来客でテンションが上がったときの吠え。テリア気質で一度高ぶると冷めにくい傾向があります。
- 警戒吠え:物音・インターホン・不審な気配への吠え。普段静かでも、いざというときには番犬のように吠える子もいます。
- 分離不安吠え:留守番中、ひとりが不安で吠える・鳴き続けるタイプ。連続して長く鳴くのが特徴です。
要求吠えは「反応しない」が基本
もっとも増えやすいのが要求吠えです。吠えたらおやつをもらえた、抱っこしてもらえた——こうした成功体験を一度でも重ねると、犬は「吠えれば叶う」と学習します。対策はシンプルで、吠えている間は目も合わせず、声もかけず、要求に応えないこと。そして吠えるのをやめて落ち着いた瞬間に、はじめて応えてあげます。家族全員でルールをそろえないと、誰か一人が折れた時点で学習が逆戻りするので注意してください。
興奮吠えは「クールダウン」を覚えさせる
ボストンテリアはテリアの血を引いており、一度興奮すると気持ちが切り替わりにくい一面があります。散歩や遊びの最中に「待て」「おすわり」でいったん落ち着く練習を取り入れ、自分でクールダウンできるようにしておくと、興奮吠えはぐっと減ります。散歩の出発前に飛び跳ねて吠える場合は、落ち着くまで支度の手を止め、静かになってから出発する、という流れが効果的です。
ブヒブヒ・ガーガーという鼻鳴りやいびきの正体
鳴き声と並んでよく聞かれるのが、「吠えていないのにブヒブヒ・ガーガー音がする」という相談です。これは吠えではなく、短頭種特有の呼吸音です。ボストンテリアのように鼻が短い犬は、鼻の奥や喉の構造上、空気の通り道が狭くなりやすく、その結果ブヒブヒという鼻鳴りや、寝ているときのいびきが出やすくなります。多くは体質によるもので、すぐ心配というわけではありません。
一方で、こうした呼吸のしづらさが強く出る状態を短頭種気道症候群と呼びます。鼻と口を分ける軟口蓋という部分が通常より長く厚いと、いびきやガーガー音が大きくなり、運動時にすぐ疲れる、暑さに極端に弱い、といったサインが出ます。重症化すると酸素不足から舌や皮膚が青っぽくなる、失神するといった事態につながることもあるため、安静時にも苦しそう・呼吸音が日に日に大きくなる・失神するといった場合は、早めに動物病院へ相談してください。
逆くしゃみは止めなくて大丈夫?
突然「ズーズー」「ガーガー」と息を激しく吸い込みはじめ、苦しそうに見える発作——これは逆くしゃみと呼ばれるもので、短頭種にとても多く見られます。名前のとおりくしゃみの逆で、空気を勢いよく吸い込む反応です。見ているとびっくりしますが、たいていは数十秒でおさまり、多くは無害です。
落ち着かせたいときは、鼻先をやさしくふさぐ・喉をなでて飲み込みを促すと早くおさまりやすくなります。ただし、回数が増えてきた、いつもより長く続く、ぐったりするといった場合は、ほかの呼吸器の問題が隠れていることもあるので受診をおすすめします。
留守番中の鳴き声と分離不安
飼い主が大好きなボストンテリアは、ひとりの留守番が苦手な子もいます。出かけた直後から鳴き続ける、帰宅すると過剰に興奮する、といった様子があれば分離不安の可能性があります。対策の基本は、留守番を「怖くない時間」にしていくこと。短い外出から少しずつ慣らす、出かける・帰るを大げさにしない、留守番中に集中できるおもちゃを用意する、といった積み重ねが効きます。
くわしい留守番のならし方はボストンテリアの留守番で、吠え全般のしつけの考え方はボストンテリアのしつけでまとめています。あわせて読むと、吠えへの向き合い方が整理しやすくなります。
マンションで飼える?吠え対策のまとめ
吠えが少なめで、体も中型までにおさまるボストンテリアは、マンションでも飼いやすい部類の犬種です。とはいえ集合住宅では、要求吠えや興奮吠えを学習させないこと、運動量をしっかり確保してエネルギーを発散させること、そしてブヒブヒ音やいびきが隣室に響きにくいよう寝床の位置を工夫することが、トラブルを防ぐカギになります。
- 吠えの種類を見分けて、原因のほうに対処する。
- 要求吠えは反応しない、落ち着いてから応える。
- 毎日の運動と頭を使う遊びで、興奮しすぎや退屈吠えを予防する。
- 呼吸音・いびき・逆くしゃみが急に悪化したら受診する。
ボストンテリアの暮らし全般についてはボストンテリアの飼い方ガイドに、後悔しないお迎えの考え方はボストンテリアを飼って後悔しないためににまとめています。
最終更新:2026年6月14日 / 編集:WATA編集部(ボストンテリア専門)