トイレ
ボストンテリアのトイレトレーニング|失敗しない教え方とコツ

「ボストンテリアがトイレを覚えない」と悩む方は多いですが、原因の多くは犬の能力ではなく環境とタイミングのつくり方にあります。ボストンテリアは賢く飼い主をよく見る犬種なので、失敗させない仕組みと成功したら褒める習慣がそろえば、比較的スムーズに身につきます。ここでは迎えた日からの始め方を、つまずきやすいポイント順にまとめました。
ボストンテリアはトイレを覚えやすい?
ボストンテリアは物覚えがよく、飼い主の表情や声によく反応する犬種です。そのため、トイレトレーニングも比較的覚えやすいほうといえます。一方で感情を読み取るのが上手なぶん、失敗を強く叱られると排泄そのものを怖がってしまうことがあります。「覚えない」と感じるときは、配置・タイミング・褒め方のどれかを見直すと、たいてい改善していきます。
うまくいくトイレトレーニングは、結局のところ「失敗させない」「成功させて褒める」という2つの原則の繰り返しです。難しいテクニックは要りません。失敗できない環境をつくり、出そうな瞬間にトイレへ誘導し、できたらすぐ褒める。これを毎回続けるだけで、賢いボストンテリアは「ここでするといいことがある」と自分から覚えていきます。以下では、その流れを順番に見ていきます。
トイレトレーニングはいつから始める?
子犬を迎えたら、その日から始めるのが基本です。「まだ小さいから」と先延ばしにすると、好きな場所で排泄する習慣がついてしまい、あとから直すほうが大変になります。まずは生活スペースを整え、失敗しにくい環境をつくることから始めましょう。
子犬を迎えた直後の過ごし方は子犬の育て方でもくわしく解説しています。
サークルとトイレの「配置」で決まる
トイレトレーニングは、教える前の環境づくりで半分が決まるといっても言い過ぎではありません。最初はサークルやケージの中にトイレを設置し、犬が動ける範囲を区切っておくと、シーツの上で排泄する確率がぐっと上がります。
- 最初はサークル内にトイレを置く:行動範囲を区切ると、シーツ以外でする隙が減ります。
- 寝床とトイレは少し離す:犬は寝る場所の近くで排泄したがりません。慣れてきたら距離をとります。
- 静かで通り道でない場所に:落ち着いてできる、人の往来が少ない一角が向いています。
- シーツは広めに敷く:的が大きいほうが成功しやすく、外しても範囲内に収まります。
排泄しやすい「タイミング」で誘導する
子犬は排泄の間隔が短く、決まったタイミングでしたくなります。そのリズムに合わせてトイレへ誘導すれば、成功体験を計画的に積ませられます。とくに次の場面は、犬が排泄しやすい合図です。
- 起床のあと:眠りから覚めた直後はほぼ必ずといってよいほどします。
- 食事のあと:胃に物が入ると腸が動き、しばらくして排泄しやすくなります。
- 遊びや運動のあと:体を動かしたあとは出やすいタイミングです。
- 寝る前:就寝前にすませておくと、夜の失敗が減ります。
このタイミングでそっとトイレへ連れて行き、決まった合図の言葉(「ワンツー」など)をかけてあげると、犬は言葉と排泄を結びつけて覚えていきます。床のにおいを嗅ぎ始める、そわそわ歩き回る、急にくるくる回るといったしぐさも、出る直前のサインです。
子犬のうちは膀胱が小さく、排泄の間隔がとても短いのが特徴です。月齢が低い時期ほど我慢がきかないため、最初のうちは前述のタイミングに加えて、こまめにトイレへ誘導しておくと安心です。食事・睡眠・遊びの時間と、いつ排泄したかをメモしておくと、その子なりのリズムが見えてきて、誘導のタイミングを外しにくくなります。リズムさえつかめれば、ボストンテリアは飲み込みが早いので一気に成功率が上がります。
成功したら「すぐ」褒める
トイレトレーニングでいちばん大切なのが、シーツの上で排泄できたその瞬間に褒めることです。排泄が終わってから時間が経つと、犬は何を褒められたのか分からなくなります。できた直後に明るい声でほめ、ご褒美を与えると、「ここでするといいことがある」と覚えていきます。ご褒美は特別なおやつでなくても、いつものドッグフードを数粒取り分けておくだけで十分です。大切なのは中身よりも、できた瞬間にすかさず渡すスピードのほうです。
失敗したときは「叱らない・無言で片付ける」
シーツ以外で排泄してしまっても、叱るのは逆効果です。叱られた犬は「排泄したこと」自体を怒られたと勘違いし、隠れてするようになったり、飼い主の前で我慢したりするようになります。失敗したときの正しい対応は次の3つです。
- 反応しない:騒いだり目を合わせたりせず、淡々とします。
- 無言で片付ける:声をかけず、静かに掃除します。
- においを残さない:犬は同じにおいの場所で繰り返すので、ペット用消臭剤でしっかり消します。
失敗が続くときは、犬を責める前に「タイミングを逃していないか」「シーツが汚れていないか」「行動範囲が広すぎないか」を見直してください。失敗の多くは環境側で防げます。とくに見落としがちなのが、においの消し残しです。犬の嗅覚は鋭く、人には分からないわずかなにおいでも「ここはトイレ」と認識してしまいます。一度失敗した場所は、漂白剤やアンモニア系の洗剤ではなく、ペット用の消臭剤でしっかりにおいを断つのがポイントです。
ケージ・サークルとの上手な付き合い方
サークルやケージは、閉じ込める道具ではなく失敗をさせない味方です。目を離すときや夜間はサークル内で過ごし、見ていられるときに少しずつ行動範囲を広げると、成功率を保ったままステップアップできます。慣れてきたら寝床とトイレの距離を広げ、最終的に部屋の決まった場所でできるようにしていきます。
サークルやハウスに慣らす流れはしつけの基本とあわせて読むと分かりやすくなります。
成犬・保護犬のトイレのやり直し
成犬や保護犬を迎えた場合でも、トイレは覚え直せます。やり方は子犬と同じで、行動範囲を区切り、排泄のタイミングで誘導し、できたら褒める、の繰り返しです。引っ越しや迎え入れなど環境が変わった直後は一時的に失敗が増えることがありますが、これは新しい環境に戸惑っているサインで、根気よく成功を重ねれば落ち着いていきます。最初は子犬に戻ったつもりで、サークルとシーツの範囲から組み立て直すのが近道です。
マーキングと去勢の関係
オスの場合、トイレの失敗に見えて実はマーキングということがあります。マーキングは縄張りを主張する本能的な行動で、性ホルモンの影響を受けます。一般に、若いうちに去勢手術をするとマーキングが出にくくなる、または軽くなると報告されています。成犬になってからの去勢でも回数が減ることはありますが、すでについたクセは残ることもあり、効果には個体差があります。マーキングは少量を立ったまま、壁や家具の脚など決まった場所にかけることが多く、量がまとまっていて床に広がる粗相とは様子が違います。粗相なのかマーキングなのかで対応が変わるため、まずはどちらの行動かを見分けることが大切です。去勢で必ず止まるわけではない点もふまえ、手術の判断は時期も含めてかかりつけの獣医師に相談してください。
留守番中の失敗を減らすには
留守番が長いと、我慢しきれずに失敗したり、ストレスから粗相が増えたりします。出かける前にトイレをすませておく、シーツを広めに敷いておく、行動範囲をサークルで適度に区切っておくといった工夫で、失敗はかなり減らせます。寝床とトイレを一緒に入れたサークルに長時間入れていると、トイレが寝床に近すぎて使いたがらないこともあるため、必要に応じてサークルの外にもう一枚トイレシートを足すと逃げ場ができます。長時間の留守番が続く場合は、運動や遊びの時間をしっかりとり、運動欲求や飼い主とのふれあいの欲求を満たしてあげることも、粗相を減らすうえで大切です。
留守番そのものへの慣らし方は留守番のさせ方でくわしく解説しています。
ボストンテリアの性格・飼い方・寿命・かかりやすい病気・値段などの基礎知識はボストンテリア完全ガイドにまとめています。
最終更新:2026年6月14日 / 編集:WATA編集部(ボストンテリア専門)