食事
ボストンテリアの食事|量・回数・フードの選び方と肥満・アレルギー対策

ボストンテリアの食事でいちばん大切なのは、適正な体型を保つことです。食べることが大好きで、つい食べさせすぎてしまいやすい犬種。しかも短頭種なので、太ると呼吸や関節にそのまま負担がかかります。ここでは食事の回数・量の決め方から、フードの選び方、肥満とアレルギーへの向き合い方までをまとめました。
食事の前に決めておくこと:目指すのは「体重」より「体型」
フードの量を考えるとき、最初に基準を決めておくと迷いません。基準にしたいのは体重そのものより、体型(ボディコンディションスコア=BCS)です。BCSは見た目と手ざわりで体型を5段階で評価する考え方で、上から見て腰のくびれがあり、横から見ておなかが引き締まっていて、肋骨が薄い脂肪ごしに触れる状態が理想とされています。
同じ体重でも、筋肉質の子とぽっちゃりの子では中身がまったく違います。だからこそ、毎月の体重測定とあわせて、月1回ほど体を触って体型をチェックする習慣が役立ちます。「数字は変わっていないのに肋骨が触りにくくなってきた」といった変化に、早く気づけるようになります。
- 上から見る:肩の後ろから腰にかけて、ゆるやかなくびれがある。
- 横から見る:胸からおなかにかけて、後ろ上がりに引き締まっている。
- 触ってみる:強く押さなくても、肋骨を一本ずつ感じられる。
1日の食事回数:成犬は2回、子犬は3〜4回
成犬のボストンテリアは、1日2回に分けて与えるのが基本です。1日1回でまとめて与えるより、消化器への負担を分散でき、空腹の時間が長くなりすぎるのも防げます。朝晩の決まった時間にあげると、生活リズムも整いやすくなります。
子犬は消化機能が未熟で、一度にたくさん食べられません。低血糖を防ぐ意味でも、生後の早い時期は1日3〜4回に細かく分けます。成長に合わせて回数を少しずつ減らし、成犬になったら2回に落ち着かせていきます。シニア期に入って消化が落ちてきたら、ふたたび回数を増やして1回量を減らすと、体への負担がやわらぎます。
フードの量:パッケージを出発点に、体型で微調整
「結局、何グラムあげればいいの?」という疑問が多いところですが、すべての子に当てはまる固定の量はありません。体重・年齢・運動量・避妊去勢の有無、そして同じ体重でも代謝には個体差があるからです。
そこで、まずはフードのパッケージに書かれた体重別の給与量を出発点にします。これはそのフードのカロリーに合わせた目安なので、別のフードに替えたら量も変わります。出発点として与えてみて、数週間ごとに体型と便の状態を見ながら調整していくのが現実的な進め方です。
- 体型:肋骨が触りにくくなってきたら与えすぎ、くっきり浮いてきたら不足のサイン。
- 便の状態:ゆるい・量が多いときは与えすぎ気味、硬く小さいときは不足気味の目安。
- 体重の推移:月1回測り、急な増減がないかをチェック。
運動量が増える時期や寒い季節は消費カロリーが変わります。一度決めた量を固定するのではなく、その子の今の体型に合わせて見直す、という姿勢が大切です。
ドッグフードの選び方
ボストンテリアに「この銘柄でなければいけない」というものはありません。年齢に合ったライフステージ用を選び、原材料が分かりやすく書かれているものを基準にすると失敗しにくくなります。
- 年齢に合わせる:子犬用・成犬用・シニア用は、必要なカロリーや栄養バランスが違います。ライフステージで切り替えます。
- タンパク源がはっきりしている:「チキン」「サーモン」など主原料が具体的に書かれているものは、何を食べているかが把握しやすくなります。
- 体型に合わせて調整しやすいもの:太りやすい子は、量を減らしすぎなくても体重管理しやすい設計のフードが選択肢になります。
新しいフードに切り替えるときは、今までのフードに少しずつ混ぜ、1週間ほどかけて入れ替えます。急な変更はおなかをこわす原因になりやすいので、ゆっくり進めてください。
肥満を防ぐ:短頭種だからこそ要注意
ボストンテリアの食事管理で、もっとも気をつけたいのが肥満です。食欲旺盛な子が多く、欲しがるままに与えると体重はすぐに増えます。そして短頭種は太ると、もともと細い気道がさらに圧迫され、呼吸の負担が大きくなります。暑い時期の体温調節も難しくなり、膝や関節にも余計な負荷がかかります。見た目の問題ではなく、健康に直結するのが太りやすい犬種の怖さです。
体重が増えてしまったら、急な絶食ではなく、フードの量を少しずつ見直し、運動とあわせてゆるやかに戻していきます。体重を落とす計画は無理のない範囲で。減量の進め方に迷うときは、獣医師に相談すると安心です。
おやつは「総カロリーの1割」まで
しつけやコミュニケーションでおやつは役立ちますが、与えすぎは肥満の大きな原因になります。目安は1日の総カロリーの1割程度まで。そして、あげた分はその日の主食を少し減らして、1日の総量がオーバーしないように調整します。「ごはんは普通にあげて、おやつは別腹」になってしまうと、知らないうちにカロリーオーバーになりがちです。
低カロリーのおやつを選んだり、フードの一部をおやつ代わりに取り分けたりするのも良い方法です。家族みんなで「誰が何をあげたか」を共有しておくと、合計でのあげすぎを防げます。
皮膚が弱い子・アレルギーが気になる子の食事
ボストンテリアは皮膚がデリケートで、かゆみや赤みが出やすい子がいます。皮膚トラブルの背景には食事が関わっていることもあるため、タンパク源がはっきり書かれた原材料で、不要な添加物の少ないフードを選ぶと管理しやすくなります。
特定の食材で症状が出る場合は、これまで食べていないタンパク源(魚・ラム・鹿肉など)に切り替えて様子を見る方法もあります。ただし、本当に食物アレルギーなのか、何が原因なのかを家庭で正確に切り分けるのは難しいものです。除去食や原因の特定は自己判断せず、必ず獣医師に相談しながら進めてください。皮膚の症状そのものについてはボストンテリアがかかりやすい病気もあわせてご覧ください。
早食い・丸のみ対策
ボストンテリアは勢いよく食べる子が多く、早食いは空気を一緒に飲み込みやすく、吐き戻しの原因になります。一気に飲み込むのを防ぐには、底に凹凸のある早食い防止用の食器を使う、フードを平らに広げて置く、1回量を数回に分けて出すといった工夫が有効です。
ゆっくり食べさせることで満足感も得やすくなり、食後の体への負担も減らせます。食べるスピードが速いと感じたら、まず食器を変えてみるのが手軽な一歩です。
年齢で食事を切り替える
必要な栄養とカロリーは、一生同じではありません。成長期・成犬期・シニア期で、適したフードと量は変わっていきます。子犬期は体づくりのためにカロリーが多めに必要ですが、成犬になっても子犬用を与え続けると太りやすくなります。シニア期は運動量が落ちる一方で消化機能も変わるため、年齢に合わせた切り替えが大切です。
ライフステージの切り替え時期や、その子に合った量で迷ったときは、かかりつけの獣医師に相談するのが確実です。日々の食事の積み重ねが、長く元気でいられる体をつくります。寿命や健康寿命の考え方はボストンテリアの寿命も参考にしてください。
毎日の暮らし方全体はボストンテリアの飼い方に、犬種の基本はボストンテリアの特徴・性格・飼い方ガイドにまとめています。
最終更新:2026年6月14日 / 編集:WATA編集部(ボストンテリア専門)