お手入れ
ボストンテリアのお手入れ|シャンプー頻度・しわ・爪・耳・歯のケア

ボストンテリアは短毛なので「トリミングがいらず、お手入れが楽」と思われがち。でも実際は、皮膚がデリケートで、しわや目の周りに汚れがたまりやすい犬種です。毛をカットする必要はなくても、ブラッシングやシャンプー、顔まわりのふき取り、爪・耳・歯のケアは欠かせません。ここでは、ボストンテリアに必要な日常のお手入れを部位ごとにまとめました。
ボストンテリアは「短毛=楽」ではない
ボストンテリアは滑らかな短毛で、毛を切りそろえるトリミングは基本的に必要ありません。ただし、短毛でも抜け毛はしっかりあるうえに、短頭種ならではの顔のしわ、立ち耳、そして皮膚の弱さがあります。「カットしないから手間がかからない」のではなく、カット以外の日常ケアで体を清潔に保つのが、この犬種のお手入れの基本です。
- ブラッシング:週に数回。抜け毛を取り、血行をうながす。
- シャンプー:月1〜2回。皮膚が弱いので低刺激・洗いすぎ注意。
- しわ・目の周り:こまめに拭く。皮膚炎の予防に。
- 爪切り:月1回が目安。
- 耳掃除:立ち耳でも汚れはたまる。
- 歯磨き:歯周病予防に毎日が理想。
- 肛門腺しぼり:月1回程度、または排泄時に気になるとき。
ブラッシング|週に数回、抜け毛と血行のために
短毛のボストンテリアでも、ブラッシングは欠かせません。週に数回を目安に、抜け毛を取り除き、皮膚の血行をうながしてあげましょう。換毛期は抜け毛が増えるので、回数を増やすと部屋に落ちる毛も減ります。短毛にはやわらかいラバーブラシが向いていて、肌あたりがやさしく、マッサージにもなります。
ブラッシングは、抜け毛のケアであると同時に、皮膚の状態を毎日チェックできる時間でもあります。赤み・フケ・できものがないか触りながら見てあげると、トラブルの早期発見につながります。やり方は、毛並みにそって背中から後ろへ、力を入れずになでるように動かすのが基本です。短毛の子はブラシを強く当てると皮膚を傷つけてしまうので、「毛を整える」より「抜けかけた毛をやさしく集める」イメージで行いましょう。仕上げに固く絞った濡れタオルでさっと体を拭くと、ブラシで取りきれなかった毛とほこりが取れて、毛づやも出ます。抜け毛そのものについてはボストンテリアの抜け毛対策でくわしくまとめています。
シャンプー|月1〜2回、洗いすぎない
シャンプーは月1〜2回が目安です。ボストンテリアは皮膚がデリケートなので、頻繁に洗いすぎると必要な皮脂まで落ちてしまい、かえって乾燥やかゆみの原因になります。においや汚れが気になるタイミングで、低刺激の犬用シャンプーを使い、ぬるめのお湯で洗ってあげてください。
洗う手順は、まず体をぬるま湯で十分に濡らし、薄めに泡立てたシャンプーを指の腹でやさしくなじませます。爪を立てたりゴシゴシこすったりせず、泡で汚れを浮かせる感覚で洗うのが、肌が弱い子へのコツです。顔まわりは目や鼻に泡が入らないよう、最後に手早く洗います。
そしてシャンプーで意外と大切なのが、洗うことよりもすすぎと乾燥です。すすぎ残しは皮膚トラブルのもとになるので、泡が完全になくなるまでしっかり流しましょう。とくに顔のしわの奥、指の間、脇の下は生乾きになりやすい場所です。タオルで水気を取ったあと、ドライヤーは熱くなりすぎないよう少し離して当て、根元まで乾かして湿ったままにしないことが皮膚炎の予防になります。冬場の急なシャンプーで体が冷えないよう、室温にも気を配ってあげてください。
顔のしわ・目の周り|毎日のふき取りが皮膚炎を防ぐ
ボストンテリアの顔のしわや目の周りは、汚れ・涙・皮脂がたまりやすい場所です。湿ったまま放っておくと雑菌が増え、赤みやかゆみ、皮膚炎につながります。シャンプーのときだけでなく、こまめに拭いてあげるのがポイントです。
- ぬるま湯で湿らせた柔らかい布、または犬用のふき取りシートでやさしく拭く。
- しわの奥まで指でそっと広げて、たまった汚れを取る。
- 拭いたあとは、乾いた布で水気を取り、湿ったままにしない。
- こすらず「押さえて拭く」。肌が弱いので強くこすらない。
目の周りが常に濡れている、目やにが多い、皮膚が赤いといったときは、しわのケアだけで様子を見ず、病気が隠れていないか確認しておくと安心です。気になる症状はボストンテリアの目の病気もあわせてご覧ください。
爪切り|月1回を目安に
爪は伸びすぎると歩きにくくなり、巻き爪やケガの原因にもなります。月1回を目安に、フローリングで「カチャカチャ」と音が鳴る前に切ってあげましょう。室内で過ごす時間が長い子は爪が削れにくいので、伸びるのが早めです。
嫌がる場合は、一度に全部切ろうとせず、1日1〜2本ずつ、数日に分けると負担が減ります。爪の中には血管が通っているので、深爪に注意し、自信がないときは動物病院やトリミングサロンにお願いするのも安全な方法です。
耳掃除|立ち耳でも汚れはたまる
ボストンテリアは立ち耳で通気性がよいぶん、たれ耳の犬種より蒸れにくいのは確かです。それでも耳の中に汚れや耳垢はたまるので、定期的にチェックして掃除しましょう。見える範囲を犬用のイヤークリーナーやコットンでやさしく拭く程度で十分です。
綿棒を耳の奥まで入れると、かえって汚れを押し込んだり傷つけたりするので避けてください。耳をしきりにかく、頭をふる、いやなにおいがするときは外耳炎などのサインのことがあるので、無理に掃除せず受診しましょう。
歯磨き|歯周病予防に毎日が理想
歯のケアは見落とされがちですが、放っておくと歯石がたまり、歯周病や口臭の原因になります。毎日の歯磨きが理想です。難しい場合でも、できるだけ高い頻度で続けることが大切です。
- 子犬のうちから口元を触られることに慣らしておく。
- はじめは指やガーゼで歯に触れることから、少しずつ歯ブラシへ。
- 犬用の歯磨きペーストを使うと嫌がりにくい。
- 仕上げにごほうびを用意して「歯磨き=いいこと」にする。
歯磨きを嫌がらせずに習慣にできると、将来の通院や治療の負担を大きく減らせます。最初から完璧を目指さず、口元を触れたら一回、歯に触れたら一回とハードルを小さく刻んで、できたらほめる。この積み重ねが、続けられる歯磨きにつながります。
お手入れの頻度まとめ
ボストンテリアのお手入れは、毎日するもの・週単位のもの・月単位のものに分けて考えると無理なく続けられます。
- 毎日:顔のしわ・目の周りのふき取り、歯磨き(理想)。
- 週に数回:ブラッシング。換毛期は増やす。
- 月1〜2回:シャンプー。
- 月1回:爪切り、肛門腺しぼり、耳の状態チェック。
すべてを一度に完璧にやろうとせず、毎日のふき取りとブラッシングを軸に、子犬のうちから少しずつ体を触られることに慣らしていくのがいちばんの近道です。お手入れの時間が、皮膚の異変に早く気づくチェックの時間にもなります。
肛門腺しぼり|気になるときに
肛門腺は、おしりの両脇にある分泌腺です。本来は排泄時に自然に出ますが、小型〜中型犬ではうまく出しきれず、たまってしまうことがあります。月1回程度、またはおしりを地面にこすりつける・気にしてなめるといった様子が見られたら、しぼってあげましょう。自分で行うのが難しければ、シャンプーや爪切りとあわせてサロンや病院でお願いできます。
肌が弱い・かゆがるといった悩みがある場合はボストンテリアの肌が弱い・かゆがる・粉を吹くもあわせてご覧ください。日常ケアの全体像はボストンテリアの飼い方ガイドにまとめています。
最終更新:2026年6月14日 / 編集:WATA編集部(ボストンテリア専門)